立ち上がる市民 TPPより愛を選ぼう (2013年03月07日)日本農業新聞

立ち上がる市民 TPPより愛を選ぼう (2013年03月07日)日本農業新聞
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 環太平洋連携協定(TPP)参加表明への懸念が高まる中、5日に首相官邸前で1000人規模のデモが行われた。多様な市民が集まり、TPP阻止に向けて立ち上がった。若者の中にはTPPより愛を選ぼうと、一風変わったデモを仕掛ける動きも出てきた。キーワードは「つながり」。農家、医師、OL、消費者・・・・・・。今こそ立場を超えてつながり、国民各層に呼び掛け反対の輪をもっと広げよう。

 市民による「STOP TPP!!官邸前アクション」は動員ではなく、自らの意志で会社の勤務を早く切り上げたり、休みを取ったりして参加する市民が相次いだ。多様な立場を超えた団体が結集し、「TPPはいらない」などと声を張り上げた。北海道から参加した有機農家の安斎由希子さんは反TPP、脱原発を主張するJAを応援しようと、仲間と「JAありがとう」ちらしを作り、連帯の気持ちをアピールした。

 12日にJAグループは東京・日比谷野外音楽堂で4000人規模の全国集会を開く。鍵はTPPの影響が農業だけでなく雇用や医療、知的財産など暮らし全般に及ぶことを無関心層に働き掛け、反対のうねりをさらに拡大させることだ。

 それを実証するかのようなデモが2日、東京・渋谷で開かれた。名前は「LOVE(ラブ)デモ」。多くの若者がギターなど楽器を持ち込み、ビートルズの名曲「オール・ユー・ニード・イズ・ラブ(愛こそはすべて)」を口ずさみ、TPPより愛をと、通行人に呼び掛けた。仕掛けたのは会社員の中田絵美さん。1週間前にインターネットのブログ(日記風サイト)を通じて参加者を募ったところ、約200人が集まった。犬の散歩中の人や高校生、外国人も飛び入りで参加。初めてTPPとは何か、関心を持った人もいた。

 「愛の反対は無関心、TPPより愛でつながろう 増税より愛を増やそう 被災地に愛を届けよう 愛こそはすべて」というシュプレヒコールが都会人のハートをつかんだ。中田さんは「農家の人たちも根っこには大切な誰かをTPPから守りたい、という愛があると思う。多くの人にTPPに関心を持ってもらいたい」と呼び掛ける。

 同様の光景は2011年秋、米韓自由貿易協定(FTA)阻止に向けた韓国での反対集会でも見られた。市民グループがネット上で参加者を募ったところ、厳寒の中10万人もの若者が集まり、公園は人で埋め尽くされた。舞台上で歌手が歌ったのは「オール・ユー・ニード・イズ・ラブ」。トレードマークの猫のお面をかぶった若者らがローソクを手に参加。就職難が顕著な韓国で、憤りを抱えた若者らが求めたのもまた、愛でつながることだった。

 多様な団体が一つにまとまれば、幅広い層にTPPの危険性をアピールできる。今こそ組織の壁を超え、団結して参加阻止のうねりを起こそう。

@_LOVEdemo_

 

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